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いつも大変お世話になり、厚くお礼申し上げます。
先の第187臨時国会の会期終盤には、地方の景気回復に最優先で取り組むための消費税の再増税の1年半延期、そして、リーマンショックのような経済危機等がない限り、社会保障の安定化や財政健全化等の観点から平成29年4月には確実に10%に引上げることを主な大義として衆議院が解散され、皆様には年末お忙しい中、大変なご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。そのような状況にも関わらず、自公連立政権の政策をご支持下さり、前回並みの議席を獲得させて頂いたことに厚く感謝申し上げます。この結果を重く受け止め、鳥取をはじめとする地方の景気回復、そして地方創生に一層気を引き締めて取り組んで参ります。
私も議員生活2年目を迎え、参議院ではデフレ脱却と財政再建に関する調査会で理事に就任させて頂いたほか、自民党では水産部会の副部会長など、様々な役職を与えられ、何かとやりがいのある充実した毎日を送らせて頂いております。また、昨年11月には、取県も大いに関係のあるジオパークによる地域活性化を推進する議員連盟を、与党である自民党・公明党の有志約90名で立ち上げ、石破先生に会長になって頂き、私は事務局長として事務の中心を担わせて頂くことになりました。
皆様ご存じのとおり、ジオパークとはユネスコが支援するプログラムであり、「大地の公園」とも呼ばれ、ジオパークを有する地域では、科学的に価値が高く、景観としても美しい地質・地形のある自然遺産を保護・保全し、教育や防災、観光、ジオツーリズム等を通じて、地域の持続可能な開発・発展を目指しています。議連としては、近未来の深刻な人口減少社会を見据え、国あげて地方創生に取り組んでいる今日、ジオパークを活用した地方の取組は地方創生の起爆剤になることが期待されるため、国も所管省庁を設け、「ユネスコ・ジオパーク」への昇格に向けた支援を含め、国として一体的な支援・推進体制を構築するよう求めるとともに、ジオパーク活動に積極的に取り組めるよう、使い勝手の良い交付金制度の創設等の要望を行い、政府から前向きな回答を頂きました。今後ともしっかりと政府の取組をフォローし、少しでもジオパークを有する地域の発展に貢献していきたいと考えています。
最後に、参議院選挙制度改革について前回に続き報告します。昨年末に、参院各党の幹
事長クラスで構成する「参議院選挙制度協議会」の報告書がとりまとめられ、各党の代表者クラスで構成される検討会に提出されました。今後、検討会で報告書を基に改革案を精査し、今年の通常国会終了まで(6月頃)に正式決定した上で公職選挙法を改正する予定となっています。
昨年4月に協議会座長から鳥取県を含む22府県の合区を行う私案が提示されて以来、参議院自民党内で検討会を設置し、私もメンバーの一人として、合区への反論、そして、代替案作成の議論に精力的に参加してきました。やはり、人口が少ないという理由だけで、都道府県制度の見直しもないまま、戦後一貫して続いてきた都道府県単位の様々な意見集約を図るシステムを壊し、経済力も財政力も弱い地域を切り捨てるようなことがあってはなりませんし、地方創生にも逆行するものであり、合区は不適切と考えます。
しかしながら、自民党内でさえも一枚岩ではなく、最高裁判決を踏まえると、最低限鳥取と島根の合区はやむを得ないとする意見も一部あり、予断を許さない状況が続いています。こうした中、一本化は未だできていませんが、自民党も複数案(@定数是正A合区B定数是正+合区)をとりまとめ、他党の対案とともに上記報告書に記載されています。自民党の案には合区をしない案もあり、一定の評価ができますが、勝負はまさにこれからです。
なお、自民党の複数案の前提には、「平成28年の参院選挙では現行憲法で対応しつつ近い将来の憲法改正を掲げ、全ての都道府県が3年改選ごとに少なくとも定数1を確保し、全国比例代表と共に参議院を構成するよう明記することを目指す」と記載しています。
この前提によれば、蟻の一穴で合区に歯止めがかからなくなる事態を避けるためにも、まずは定数是正で、さらには投票率の加味など、憲法改正までのつなぎ役としてできる限り相応しい改革案にすべきと考えており、引き続き微力を尽くしてまいります。
おわりに、日頃の皆様の温かいご支援、ご協力に改めて感謝申し上げますとともに、皆様の益々のご健勝、ご多幸をお祈り申し上げます。今後とも変わらぬご厚誼のほど、何卒よろしくお願い致します。
平成27年1月吉日
参議院議員(鳥取県選挙区) 舞立 昇治
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